試験考察
　
　　１　炭疽病コロニーに木材腐朽菌コロニー切片を植え込んだ区
　　　　　　全面に木材腐朽菌の菌糸が繁殖し、炭疽病菌コロニーを消滅させている。
　　　　　　木材腐朽菌が優占菌となった。

　　２　木材腐朽菌コロニーへ炭疽病菌コロニー切片を植え込んだ区
　　　　　　木材腐朽菌の菌糸が炭疽病菌コロニーの繁殖を抑止し、炭疽病菌コロニーの
　　　　　　拡大が見られない。炭疽病コロニー切片上を木材腐朽菌の菌糸が覆うように繁殖している。


　上記の観察から、木材腐朽菌と炭疽病のエリア争奪の戦いは、
　木材腐朽菌が勝ち優占菌となった。

　このことから、畑の表層に木材腐朽菌が棲息した状態では、炭疽病菌は表層では繁殖できない。
　降雨の飛沫で炭疽病の一次伝染を抑えることが可能になる。
　イチゴの育苗、本圃での炭疽病根絶は、木材腐朽菌の抗菌力を利用する新しい技術が生まれた。
　「完全無農薬栽培」に木材腐朽菌を利用する。

供試材料
　　１　イチゴ炭疽病菌が優占菌となっている培養基に木材腐朽菌のコロニー切片を埋め込む。下写真参照
　
　　２　木材腐朽菌が優占菌となっている培養基にイチゴ炭疽病菌のコロニー切片を埋め込む。下写真参照

　二つの菌の「抗菌作用」の優劣の検証
　常温培養。
　試験開始　　８月１６日
　検定日　　　　８月３０日

　　
　　　　　　　木材腐朽菌が優占菌になる実証検定試験

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